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津波防災の日

 紅葉がきれいな季節です。明後日11月5日は、”津波防災の日”です。平成23年の東日本大震災では、東北地方の太平洋沿岸を襲った津波によって多くの人命が失われました。これを受けて、津波から国民の生命を守ることを目的に「津波対策の推進に関する法律」が制定され、その中で毎年11月5日が「津波防災の日」と決められています。(内閣府ホームページより)

 

  私の故郷の近くには岬があり、岬の先にある小さな島まで干潮の間は砂浜の道ができ、岬から島まで歩いて渡ることができました。しかし潮が満ちてくるときの潮流はとても強くて速いため、ひざ程の潮位でも歩くことが危なくなります。小さな頃から海で遊び、潮の流れの勢いや怖さを知っていた私は、津波への警戒心が強い方でした。

 

 そして、震災当時我が子が通っていた保育所は海のすぐそばでしたが、保育所は消防署や市役所危機管理課の方をお呼びして、講演会を開いて保護者の危機意識を高めたり、小さな地震でもすぐに避難して子供達を非難に慣れさせておいたり、園児と近所をお散歩する際には近隣住民や近隣事業所の方々に、有事の際のサポートをお願いしておいたり、市にお願いして避難道の整備をしていただいたり、考えうる様々な対策を行ってくださっていました。

 

 そして東日本大震災・・・。

 

 震災から数年経過すると、遠い故郷では震災の話題もなくなっていました。現在は9年7ヶ月が経ち、あの時保育所に通っていた我が子も今では大きくなり、震災の記憶もどれほど残っているでしょうか。危機意識はコンスタントに取り組みをしないと薄れていきます。

 

 あの震災以来私が身に付いた習慣があります。

□自宅には缶詰・レトルト食品・米・電池を切らさないようにする。

□車は早めに給油する。

□車には水・ゴミ袋・レインウェア・軍手を積んでおく。

□電車やバスで遠方に出かける時は、水と飴を持つ。

□スマホの充電を早めにする。

 

 避難の際は家族バラバラでもとにかく高い所へ各自向かおうと決めています。”津波てんでんこ”ですね。みなさんはどんな心構えをしていますか?家庭や職場で取り組んでいる事はありますか?津波防災の日にあたり、今一度防災対策と防災意識を確認していただければと思います。

 

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